ごあいさつ

慶應義塾ヘルスケア産業プラットフォーム創設準備委員会 委員長

慶應義塾ヘルスケア産業プラットフォーム(K-PHI)のホームページをご覧頂きありがとうございます。

K-PHIは、慶應義塾大学医学部及び大学病院が、大正9年(1920年)の開設以来の目標である「基礎と臨床の融合した医学」を目指し、「独立自尊」「実学の精神」を理念として、初代医学部長である北里柴三郎博士が訴えられた「予防医学」の実現をする場として、他学部を含めた教職員とともに検討を重ねてきたものです。

現在、ヘルスケア産業においては、多くの事業者が、多様な商品・サービスを開発し、市場に提供しています。しかし、これらのサービスの多くは、医療機関との連携が薄く、医学的・科学的評価に基づき開発、提供されている商品・サービスは極めて少ないのが現状です。そのため、大学が科学的評価の窓口となり、自治体や関連病院とともに実証研究を実施して、ヘルスケア商品・サービスの評価を行い、さらには蓄積された知見を基に、商品・サービスの規格化・標準化や、新サービスの提供を行うことは、健康長寿社会の実現には不可欠です。

本塾大学医学部は、長年の伝統があり、臨床・研究それぞれにおいて、世界トップレベルを誇り、日本を代表する私立総合大学の医学部として非常に高い信頼があります。このような高い実績やブランド力に加え、様々な分野で優秀な研究成果をおさめている人材のリソースを効率的に活用し、企画段階でのマーケティング支援、製品・サービスの監修、実証データの取得など、企業の個々のニーズに合ったサービスを「ワンストップ」で提供することができる、世界に冠たる医療機関ともいえます。

本塾大学病院では、その使命である「診療・教育・研究・社会貢献」の一環として、2012年8月からは予防医療センターを立ち上げ、人間ドックでの検診プログラムを中心として、高齢化の進展に合わせた「健康寿命の延伸」という課題に取り組んで参りました。

K-PHIでは、この予防医療センターでの活動に加えて、遺伝子情報や診療情報の活用をはじめとした病院における医療の一層の充実を行なっていくとともに、外来やご自宅におけるヘルスケアとしての健康増進や在宅医療も含め、「ゆりかごから墓場まで」幅広いトータルケアサービスの実現と、ヘルスケア産業における「品質の見える化」を行います。

患者さんや国民の皆さんにとって本当に必要なヘルスケアのサービスをお届けできるよう、皆様のご協力よろしくお願いいたします。

慶應義塾ヘルスケア産業プラットフォーム創設準備委員会 委員長

慶應義塾ヘルスケア産業プラットフォーム創設準備委員会 委員長

慶應義塾ヘルスケア産業プラットフォーム創設準備委員会 委員長

1973年慶應義塾大学医学部卒業、83年メリーランド大学医学部麻酔科等を経て、87年 慶應義塾大学医学部麻酔科講師、93年 同助教授、97年より慶應義塾大学医学部麻酔学教室教授、一般集中治療室部長。09年慶應義塾大学病院長。2013年11月より慶應義塾大学医学部 客員教授。

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